今回は、胞状奇胎の2回目の手術の流れと全胞状奇胎だと告げられた時の私の心境をご紹介したいと思います。
≫≫≫【胞状奇胎体験談】夫婦の今後について本音で話し合いの続きのお話です。
不妊治療をおこなっていた時期は2015年~2018年の間です。
当時のことを思い出しながら書いていますが、結構前のことなので忘れていたり、記憶が間違っていることがあるかもしれません。どうぞご了承ください。
2回目の手術
2回目の胞状奇胎の手術は日帰りでした。
2017年6月14日(水)9時、受付
朝9時に受付が済ませられるようにお義母さんに車で迎えに来てもらいました。
朝起きた時から一切の飲食をしないように先生から言われていたので、水も飲まずに大学病院へ。寝起きは喉がカラカラだから、水も飲めないのって本当にキツイ!
手術の前後は大部屋のベッドで過ごすため入院の手続きをして、病室に案内されました。
そこで看護師さんからおおまかな退院時間を聞き、お義母さんは一旦帰宅しました。
9時30分、術前処置
病室に着いてまず、手術着に着替えました。
その後すぐに看護師さんが来て、採血を。
看護師さんから「採血の結果が出たら先生の診察があるから、それまで待っててね~」と言われたので、とりあえずベッドに横になっていました。
10時、診察
10時頃、診察室に呼ばれました。
先生から前回の病理検査の結果や、今日の手術内容の説明を受けました。
病理検査の結果は、全胞状奇胎でした。マジか~。部分じゃなくて全の方か…。
ちなみに、この日の血液検査でのhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)は4千600mIU/ml。前回の術後の数値が2万mIU/mlだったからめちゃくちゃ下がってる!!これは嬉しい結果でした!
手術の説明を聞き、同意書にサインをして、子宮口を開く術前処置をしました。術前処置はこれで4回目だけど、何回やってもやっぱりなんか痛い気がする。全然慣れないですね。
術前処置後は、手術の時間まで病室で待機。手術時間は特に何時からなど教えてもらえなかったので、“いつ呼ばれるんだろう~”とソワソワしながらひたすら待っていました。
13時、手術
12時半頃から点滴が始まり、13時前に手術室に呼ばれました。
13時頃、2回目の子宮内容除去術が始まりました。
今回は前回と違い、先生と助手の先生と看護師さんだけでした。少人数でちょっとホッとしました。(笑)
点滴に麻酔を入れて、次に気が付いた時には手術は終わっていました。手術はたぶん15分くらいだったと思います。先生が子宮内に組織が残っていないか丁寧に見てくれたようで少し時間がかかったそうです。
手術後は、ストレッチャーで病室まで運んでもらい、ベッドに横になって休んでいました。
手術後は水分OKだったので、やっと水が飲めましたー!半日ぶりの水はやっぱり美味しい!
15時、診察
15時頃、診察室に呼ばれました。
エコー検査で子宮の様子を確認した後、今後の術後フォローの計画を聞きました。
とりあえず1~2週間間隔で採血をしてhCG値を調べ、計画通りhCG値が下がっているかを確認すると言われました。もし計画通り下がっていなかった場合は、病巣(絨毛癌や侵入奇胎など)の有無をチェックするそうです。
術後フォローで問題がなければ、hCGが陰性になってから3~6ヶ月後から妊娠OKとのことでした。次の妊娠にも影響はなく、再発率は1.4%だと説明を受けました。
1週間後に次の診察予約を入れて、診察が終わりました。
15時30分、退院
私が診察をしている間、お義母さんが迎えに来てくれていました。
診察後は、洋服に着替えたり、子宮収縮剤や抗生剤をもらったりして退院の準備をしました。
帰る準備が終わったら、看護師さんに見送られてお会計へ。
15時半過ぎには病院を出ることができました。
やっと終わった~!短いようで長い一日でした。
全胞状奇胎と部分胞状奇胎の違い
全胞状奇胎とは
全胞状奇胎とは、胎盤の一部を形成する絨毛が全て嚢胞化しているものをいうそうです。そのため、胎児としての成分は存在しません。全胞状奇胎は母親の卵子由来の核が何らかの理由で消失し、父親の核のみから発生するそうです。
全胞状奇胎の方が部分胞状奇胎よりも侵入胞状奇胎になりやすいそうです。全胞状奇胎は約10~20%が侵入胞状奇胎になる可能性があるそうです。
また、絨毛癌は約1~2%に発症するそうです。
部分胞状奇胎とは
部分胞状奇胎とは、一部の絨毛のみが嚢胞化していて胎児成分も一部に認めるものをいうそうです。部分胞状奇胎は父親の精子由来の2つの核と母親の卵子由来の1つの核から発生するそうです。
部分胞状奇胎の場合は約2~3%が侵入胞状奇胎になる可能性があるそうですが、絨毛癌の発症は稀だそうです。
全胞状奇胎だと告げられ…
先生から、侵入胞状奇胎にも絨毛癌にもなる可能性が高い方の“全胞状奇胎”だったと告げられた時は、めちゃくちゃ怖かったです。
“先生はキレイに全部組織を取ったって言っていたけど、もしもその前に子宮の筋肉の中に組織が侵入していたら…”
そう考えるだけで毎日が不安で仕方なかったです。
もしガンになったら、ここで自分の人生が大きく変わってしまうような気がして、それがひたすらに怖かったです。
“もう、なってしまったものは仕方がない!”と受け入れて前を向けるほど、私は強くないから。
でも、なぜか心配してくれる夫や周りの人には「大丈夫だと思うよ~」と強気なことを言って不安で怯えている自分を隠してしまっていました。きっと、マイナスなことを言葉にしたら本当にそういう方向に行ってしまう気がしていたんだと思う。言霊的な。大丈夫だって結局自分に言っていたんだろうな。
続きは、≫≫≫【胞状奇胎体験談】手術後の経過観察&仕事復帰へ。