≫≫≫【体験談】不育症と診断されて思ったことの続きのお話です。
ちょうど胞状奇胎の治療をしている2017年11月に甥っ子が生まれました。私の実姉の子です。他にも甥っ子姪っ子は何人もいるけど、その子達は私が結婚する前や不妊治療を始める前に生まれているので、甥・姪という存在はただただ可愛い存在でした。
不妊治療中に身近な人の妊娠・出産はキツイ
不妊治療中は友達の妊娠・出産でも心が痛くなっていたのに、姉という身内中の身内の妊娠・出産にはがっつり心が砕かれてしまいました。
しかも、私が胞状奇胎でまず妊活すらできない状態の時だったから余計にガツンときて、嫉妬がすごすぎて甥っ子の誕生を素直に喜ぶことができませんでした。
“私は妊娠するのもやっとだったのに、なんで姉は簡単に妊娠できるの?”
“私は流産したのに、なんで姉は何事もなく簡単に出産してるの?”
“こういう時に嫉妬をしないってどうしたらできるんだろう?”
“どうしたら他人の妊娠・出産を祝福できるんだろう?”
“というか、こんな状況の時に祝福できる人間ってどんな人だろう?”
“私は心が広くないからできない”
“醜くても、辛いものは辛い。羨ましい、悔しい…”
甥っ子には何の罪もなくて、生まれた瞬間に無条件で全ての人から祝福される存在なのに…、本当に自分は心が狭いな。醜いな。この頃は、自分のことをそんな風にばっかり考えていました。
これが32歳の時の私の本音。
だから、私はこの頃は姉一家が同居している実家にはなるべく帰らないようにしていました。
辛い時は距離を置くのも一つの手
生まれたばかりの赤ちゃんはそりゃ可愛いに決まっている。実際に会ったら、なんだかんだ言いながらも可愛くてメロメロになる自分が簡単に想像できる。
でも、可愛いと思う度に嫉妬が生まれて、もしも流産していなかったらもうすぐ私にも…と。絶対に“もしも”を考えて、それに心が囚われて、傷つく自分も容易に想像できたから。
手放しで祝福できないんだったら、絶対に距離を置いた方がいい。
無意識だったとしても、自分の態度や言葉で誰かを傷ついてしまうことがあるなら、その場に行かない方がいい。
自分の心を守った方がいい。
出産したけど、周りに祝ってくれない人がいる…と悩んでいる方へ
「どうしても子どもが欲しい!」と不妊治療を頑張っている時に身近な人の妊娠・出産話は本当に堪えます。簡単に「おめでとう」を言えないくらい精神的にまいってしまいます。
もしも出産した時に周りに「おめでとう」と言ってくれない人がいたとしても、気分は悪いと思うけど、どうか責めないであげてください。その人の背景を少しだけ想像してあげてください。
いつか自分の気持ちに折り合いがついて祝福できる日が来るかもしれません。どうか、その時までゆっくり待ってあげてください。
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