不妊治療体験記

2度目の流産後、夫がうつ病になりました。

今回は、夫がうつ病と診断された時の体験談をご紹介したいと思います。

≫≫≫【日帰り】2度目の流産手術。当日はどんな流れ?の続きのお話です。

不妊治療をおこなっていた時期は2015年~2018年の間です。

不妊治療をおこなっていた時期は2015年~2018年の間です。

当時のことを思い出しながら書いていますが、結構前のことなので忘れていたり、記憶が間違っていることがあるかもしれません。どうぞご了承ください。

夫がうつ病に…

2度目の流産手術後は、2016年9月~2017年3月までの約半年間、不妊治療をお休みしました。

理由は、夫がうつ病だと診断されたからです。

2度目の流産が発覚する前くらいから仕事がピークで忙しかった夫。毎日終電まで仕事で深夜1時過ぎに帰宅、最寄り駅までの終電に間に合わない時は電車が動いている所までは電車で移動して、移動した駅まで私が車で迎えに行くという生活をしていました。

そんな時に妊娠が分かって、めちゃくちゃ嬉しかったみたいです。

“毎日キツイけど、頑張ろう!”と前向きな気持ちになっていたそうです。

しかし、結果、流産で浮上していた気持ちがドシンと落とされてしまい…。

それでも自分の気持ちはお構いなしに仕事に追われる日々が続き、ストレスで夜眠れなくなり、限界を超えてしまったそうです。

私から見てもこの2~3ヶ月で明らかに表情が変わり、毎日“大丈夫かな?ちゃんと家に帰ってくるかな?”と心配していました。

この頃、夫が心の内を明かしてくれました。仕事帰りにたまに電車に飛び込んでしまいたくなることがあったそうです。なので、夫自身も毎朝“今日はちゃんと帰って来れるかな?”と思いながら会社に行っていたと。

そんな夫からのSOSを聞いて、真っ先にうつ病だと思いました。すぐに2人で話し合い、精神科を受診することにしました。

私が「精神科とか心療内科で診てもらおう」と言うと、夫も精神科を受診することへの抵抗感はなかったようで「むしろ俺も病院で診てもらった方がいいと思ってた」と。そうと決まったらすぐに近所で評判のいい精神科を探して予約をしました。

夫は自分のことを客観的に見ることができていたので、病院に行く・行かないで揉める事はありませんでした。

夫が「仕事が辛い。今の生活が辛い」と声に出して訴えてくれたおかげで、何か悪いことが起こる前に改善に向けて私も動くことができました。

夫が生きていてくれて本当に良かった。ちゃんと家に帰って来てくれて本当に良かった。

miku

夫と毎日顔を合わせて話をすることが当たり前だと思っていたけど、これってすごく幸せなことなんだなと改めて日常に感謝しました。

精神科を受診

精神科を受診した結果、うつ病と診断され、お薬などを処方してもらいました。

また、先生から「今までのように終電まで仕事をする生活をしていたら病気はよくならないから、まずは生活を改善した方がいい」と言われ、会社に提出する診断書も書いてもらい、仕事量を減らしてもらうことにしました。

診断書のおかげで、会社側も夫が受け持っている仕事を他の人に振り分けたり、なるべく早い時間に帰れるように配慮してくれました。

私は、夫が会社に診断書を提出する前に「もしこれで仕事量や働き方が改善されなかったら、会社を辞めていいからね。その時は私が正社員で働くから、先のことは心配しないでいいよ」と伝えていました。

お金よりも仕事よりも不妊治療よりも、夫が生きていることの方が大事!命が一番!!

うつ病の初期症状

うつ病は、心や体に「もう限界だよ!気付いて!」と教えてくれるサインが現れることがあります。

うつ病の主な初期症状
  • 気分が落ち込む
  • 涙もろくなった
  • 自分を責めてばかりいる
  • 食欲がなくなる
  • 眠れない
  • 体がだるい
  • 頭痛
  • 動悸
  • めまい

以上のような症状を感じる場合、またはパートナーや家族に感じた場合は、専門機関を頼ったり、周りの第三者に相談することをおすすめします。

miku

夫の主な症状は睡眠障害でした。夜眠れないことで、仕事に集中できなかったり、体調や気持ちがどんどん崩れてしまっていました。

うつ病と診断されることで「周りに迷惑をかけるかもしれない」、「他の人に知られたくない」と色々なマイナスな感情が出てくることもあると思いますが、どうか周りのことは気にせずに、自分の、自分達の心を守ることを第一優先にしてください。

夫への対応で私が気をつけていたこと

夫がうつ病と診断されてから私が気をつけていたこと

  • 不妊治療を急かすような発言はしない
  • 会社はいつでも辞めてOKだと伝える
  • 自由に趣味を楽しんでもらう
  • 禁煙をやめても口を出さない
  • 私自身が共倒れしないように息抜きをする

まず、夫の状態が落ち着くまで「いつから不妊治療を再開する?」などの会話をしないようにしていました。急かすようなことを言って夫の気持ちを追い込まないように気を付けていました。

そして、夫が会社を辞めたいと言う時は「生活はどうにでもなるから、いつでも会社を辞めていいよ。大丈夫だから無理しないで」と伝えていました。

夫は1人で映画を観に行ったり、ジョギングをすることが好きだったので、趣味の時間を1人で自由に楽しんでもらいました。このタイミングで前からやりたいと言っていたキャンプを始めたりと趣味を増やしたりもしていましたが、全てに「いいね!」と肯定して見守るようにしていました。どんなことでも否定は絶対にしない!

また、夫は元々たばこを吸っていましたが、不妊治療を始める時に禁煙を始めていました。でも、うつ病だと分かる前くらいからイライラを抑えるためにたばこを吸うようになっていました。

最初の頃は、私も「禁煙するんじゃなかったの?」と言っていましたが、うつ病と診断されてからは“たばこを吸うことで気持ちを落ち着けられるならいいか!禁煙を押し付けてうつ病がひどくなるよりかはマシ”と思うようになり、口出しすることをやめました。

月1で精神科へ通い、薬を飲んで、仕事量を減らしてもらい、上記のことに気をつけながら生活していたら、夫の症状は半年くらいで落ち着きました。

miku

ちなみに、夫は現在も月1で精神科へ通院しています。たぶん、この先もこの病気とは長い付き合いになると思います。

私自身もストレスを溜めないように気を付けていました

私自身も引きずられて気持ちが落ち込んでしまわないようにこまめに息抜きをしていました。

私がよくやっていたことは、漫画を大人買いして読みまくったり、友達と会っておしゃべりしたりと、自分が楽しいと思える時間を作るようにしていました。

特に、友達と会って話すのは楽しいしスッキリするので一番のストレス発散になりました。人に話を聞いてもらう時間って本当に大切だと思います!

また、私は生活環境を変えたいと思い、このタイミングで仕事探しを始めました。

仕事をすることで気持ちを切り替えることができたので、外に出ることも大切ですね!

今はストレスをためない生活を目指しています!

ストレスが多い現代では、誰がうつ病になってもおかしくないですよね。

私も、限界までストレスを感じることが長期間続いたらいつ発症するか分かりません。

なので、娘を授かって子育て中の今もなるべくストレスをため込まないように夫婦で気をつけています。

夫は観たい映画がある時は自由に観に行って気分転換しています。映画だけでなく、アイドルのライブに行ったり、個展に行ったりとすごく自由に行動しています。

私は家事・育児を頑張ることがストレスにならないように、めちゃくちゃ手抜きをしています。料理もコープのミールキットやお惣菜に頼ったり、掃除もルンバに頼ったり。

我が家は家事・育児はできる方がやるという方針なので、夫も家にいる時は率先してやってくれます。夫は子育てをしながら家事をする大変さを自分で経験しているため、便利な物はどんどん活用してラクをしよう!という考え方なので良かったです!

私も夫の趣味には文句を言ったりしないようにしています。

家のことを色々とやってくれるのは嬉しいけど、何よりも生きていてくれてることが一番嬉しいから。私的には、夫が人生を楽しんでいるのならそれでいいという感じです。

miku

私は夫婦でストレスをためない生活を送るためには、相手の立場になって想像して行動することや言葉にすることが大切だと思っているので、それを心に留めて毎日生活しています。

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